Sunday, March 21, 2010

『8 1/2』なのか?『9』なのか?



これは、≒「マルチェロ・マストロヤンニとダニエル・デイ=ルイスのどちらがキュートか?」と言う意味です。

そして、基本的にこのブログは自分のためのネタ解説です。

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『シカゴ』を撮ったロブ・マーシャルのミュージカル映画『NINE』を観て来ました。ブロードウェイミュージカルの映画版です。

それに先立ち『NINE』のオリジナル、イタリアの名匠フェデリコ・フェリーニの『8 1/2』のリバイバル上映を観て来ました。

基本的には全く同じ内容です。

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お話は、、、

舞台は1960年代のイタリア。映画監督グイド(ダニエル・デイ=ルイス)は新作映画の記者会見前にも関わらず、脚本が全く書けずスランプで温泉療養所へ逃げ込んでしまいます。

しかし、そこに彼の元女優の妻ルイザ(マリオン・コティヤール)と、彼の愛人カルラ(ペネロペ・クルズ)が。

彼は子供の頃の幻想に逃げ込み、8歳の頃に踊った娼婦サラギーナ(ファーギー)を想いつつも、彼の映画の看板女優クラウディア(ニコール・キッドマン)がきっとインスピレーションを与えてくれるとすがりつくのです。

衣装デザイナーのリリー(ジュディ・デンチ)と今は亡き母親(ソフィア・ローレン)は彼の理解者ではありますが、ヴォーグ誌の女性編集者ステファニー(ケイト・ハドソン)の誘惑に惑わされてしまいそうになるのです。

グイドはサラーギとの体験が鮮烈だった8歳の頃から成長していないって意味で『8 1/2』らしいです。「9作目の作品が書けない」と言う設定から『NINE』と言う説もあるらしいです。

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ケイト・ハドソンの役は映画の為に新たに作られた役だとか。ノリノリです。



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どちらの映画も結局「新作映画なんてなかったんだ」とグイドは告白し、ラストでは(グイドが撮る予定の)映画のセットは崩されるのですが、フェリーニ版ではイタリア人監督らしく、能天気にその後サーカスなんかが出て来たりして楽しかったりします。

対してロブ・マーシャル版では、妻にも愛人にも看板女優にも去られ、しかしグイドは新たな映画作りに立ち返る、てな感じでまとまってしまってます。それはそれでありかも。

&ペネロ・ペクルズは、ガーターベルトで歌うシーンは自分にはちょっと、、、だったのですが、現実での愛人カルラは素直に上手だな〜と思いました。

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で、初めの問題なのですが、主演のグイドを演じる二人の俳優マルチェロ・マストロヤンニとダニエル・デイ=ルイスのどちらがキュートでしょか?

ボクは断然、マルチェロ・マストロヤンニ♪

と言う訳でリバイバル上映中の第二弾で『甘い生活』も観ようかな?と。

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