Thursday, April 15, 2010

鯛焼き


今日は冬を思わせる寒い一日でしたね。

午前中から週末の資格試験に向けての勉強をしていました。

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過去問をテストの時間通りに実施で、
・午前は選択問題55問(100分)
・午後は筆記問題I(90分4問中3問解答)、II(90分2問中1問解答)

一通り終り、答え合わせの前にコーヒーでも飲みながら〜と買い物に。

「何かお甘いものが食べたいな〜。」とスーパーに出ていた鯛焼きを2尾(こしあん、クリーム)を購入。

帰宅し、まずはお仏壇にお供えをし、コーヒーを入れつつ一息。

鯛焼きを頂く前ににお線香を上げると、何かがお仏壇から落ちました。脇にたまたま置いてあった本願寺からの読みのもだったのですが、それを拾うと、その代わりに何かが落ちました。

お仏壇に忘れない様に置いておいた資格試験の受験票だったのですが、「あれれ?」と思っていると、最後には鯛焼き、そのものが落ちました。(ラップをしてお供えをしたので、実質被害なし。)

ふっと過去帳に目が行きました。

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過去帳=浄土真宗でお位牌の代りになるものです。

以前お世話になった辰巳琢郎似の葬儀屋さんいわく「浄土と現世を繋ぐアンテナだか通信機だかの様なもので、過去帳を開くことで故人との交信をするもの」だそうです。(ボクの理解なので、ちょっと違うかも。)

今日は母の月命日でした。忙しさにかまけて忘れていました。

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「そうだったか、、、。」と思いながら夕刊を開いた所、最初に目に入った広告記事がこれ。

お香の松栄堂が募集した第24回「香・大賞」入賞作品の『祖母と母と私』と言う15歳の学生さんの書いたエッセイです。

内容は、「祖母の葬儀の際、遺体を前に泣き崩れる母の背中に、未来の自分を見た」と言ったものですが、とても15歳の学生さんが書いたとは思えない完成された、正にその場の香りを感じるエッセイです。(機会があれば、ぜひ読んで下さい。)

そして、それは自分には出来ない事でした。

葬儀に参列して下さった皆さんはどう思ったか分かりませんが、自分は人前で泣き崩れることが出来ませんでした。

やるべき事があったから、男性は人前では泣かないと教育されたから、いろいろ理由はあります。

但し、二人の人物の前では(実際は彼らにはそう写らなかったかも知れませんが)号泣しました。

甥のS君と、母が亡くなってこちらが知らせる前に一番最初にメールをくれた友人のG君です。

あれから9ヶ月経ちました。

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写真は、その鯛焼と悪筆を理由に今まで空欄だった過去帳。

叔母の一人から「よっちゃんはコンピュータの人だから、コンピュータで作っていいんだが。」と言われ、今日やっと記入(プリントアウト?)しました。

鯛焼きは、特別に母の好物と言う訳ではありませんが(甘いものが全般的に好き)、やっと書けた過去帳と併せて喜んでくれていると良いなと思います。

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