
まずは同僚Aさんに謝らなければなりません。
一、確かに借りたCDの一部は聴きました。が、ちゃんと聴いていませんでしたっ!!
二、確かに『トゥーランドット』は知っていました。
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(注:ここから先は、これからこの映画を見る人、もしくは映画を見て”良かった”と思った人は読まないで下さい。また、このブログはあくまでもボク個人の感想です。)
『幸せのレシピ』を見ました。が、本物だったのは中で使用されたパバロッティの《トゥーランドット》だけでした。
主演はキャサリン・ゼタ=ジョーンズ(ケイト)、共演にアーロン・エッカート(ニック)とアビゲイル・ブレスリン(ゾーイ)の本来は芸達者な皆さんが出演なのですが、今年見た映画の中で一番の駄作でしょう。&DVDでも見なくて良いでしょう。
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まずはキャサリン・ゼタ=ジョーンズ。彼女は実生活で料理をした事がないそうです。
そうでしょう。彼女の”料理”のシーンはありません。一応、何かを泡立てる、デザートの仕上げにカラメル細工をムースか何かに乗せる、盛りつけ後、皿に付いたソースを拭き取るシーンはありましたが、どれも料理ではありませんね。
前述した様に、どの役者さんも本来は芸達者のハズですが、感情は「悲しい」か「嬉しい」の二つだけ。どの表情も大雑把です。
また、アビゲイル・ブレスリンは既に『プリティ・ヘレン』で、”事故で姉を亡くした妹と姪”モノ映画に出演済み。なので、どんな演出、演技も二番煎じ以外の何者でもありません。
アーロン・エッカートについては(好みとして)好きな役者さんなので演技については何も言いませんが、彼の着ていた衣装は何とかして欲しかったです。ワーストドレッサーに選ばれるか、MTVのファッションポリスで辛口批評されるでしょう。
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最後、そして最大の失敗原因は、料理が美しく登場しない事です。
失敗の一つは「キッチンの音」でしょう。NY人気のレストランの、それも110席を賄うキッチンの筈ですが、その活気が全く音で表現されていません。
舞台であるレストラン”ブリーカー22”の造りも気に入りません。
どうやらこれはブルックリンの空き店舗を使用した架空のレストランみたいですが、セットと本物のお店を上手く使う事は出来なかったんですかね。
気のせいと思いたいですが、最後に登場する”ケイトとニックとゾーイのビストロ”も、とても似た造りのお店です。違うと言えば色合いのみ。
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アメリカの映画レビューサイト "Rotten Tomatoes" でも38%評価でした:
http://www.rottentomatoes.com/m/no_reservations/
実は映画の前に「食べ物が沢山登場する映画だから、見てるうちにお腹が空いちゃうかもね。」と話しをしていたのですが、途中でそれが間違いだったと気が付きました。
非常に残念ですが、この映画は料理やシェフが登場する映画ではなかったです。
2 comments:
オリジナルも、今回のも観てないので何とも言いようがありませんが、
HALさんには散々だったようですね。
1日に観たことだけが救いだったのでしょうか?
Larizzaくん>
なんとなくブログでの評判とかチェックはしたんだけど、案外皆さん「ハートウォーミング♪」とか「料理が美味しそうっ!!」とかって評価なのさ。
もしかして最近のアメリカ合衆国アレルギーかとも思ったんだんだけど、自分的には、断然&比べ物にならないくらいオリジナルが良いんだよねー!!みんな全然分かってなーい。
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