Friday, September 28, 2007

『サルバドールの朝』を見ました。


(ネタバレって言うか。。。)
先週末の三連休最終日(9/24)に『サルバドールの朝』を見て来ました。
http://www.salvadornoasa.com/

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このお話は実際に70年代にバルセロナで起こった、25歳の活動家が不当な裁判の結果死刑になった事件を題材にしています。

主演はダニエル・ブリュール、監督はマヌエル・ウエルガです。

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たまたま何かを検索して知った映画でしたが、重かったのはこれが実話で、それもたった33年前に起こった事件だと言う事です。日本では、高度成長後の時代だったと思いますが、スペインでは民主化の学生・市民闘争が起こっていたんですね。

映画はそんな民主化運動の中、活動家の一人サルバドール・ブッチ・アンティックが、銃撃戦の末、警官を殺した罪で収監、死刑になった事件を題材にしています。

実際サルバドールは自らを儀賊と称して、自由化のための資金を得るために銀行強盗を行っていました。その行為自体は明らかに間違ったものなのですが、死んだ警官は実はサルバドール以外の銃痕も数多くあり、味方の警官の銃で死んだ可能性も十分ある状況でした。

しかし正当な裁判は開かれないまま、ある意味エスケープゴートとして処刑されます。

こちらは監督のインタビュー。映画をより理解出来ます:
http://www.cine-tre.com/interview/detail.php?inteid=10000816

ちなみに処刑のシーンがあります。自分は死刑と言う法のシステムについて積極的に考えた事がありません(と言うか考えても結論が毎回出ない)が、再度、考えさせられてしまいました。

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さて、主演のダニエル・ブリュールですが、ボクは最初に見たのが『グッパイ、レーニン!』だったのでドイツの俳優さんだと思っていました。確かにドイツ語しゃべってたし。

なんでもバルセロナ出身で、お父様はドイツ人、お母様はカタルーニャ人(バルセロナの人なので)。なので、今回の映画の中ではスペイン語とカタルーニャ語を話していました。確かハリウッドデビューも決まったとか。

日本でも、もっと彼の映画が見れるかも知れませんね。

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