

(一応ネタバレです。)
月曜日(10/1)は映画の日なので、同僚Aさん&Yさんと映画を見に行く事にしました。キャサリン・ゼタ=ジョーンズ主演の『幸せのレシピ』です。
と言う事で今週末はDVDで予習をする事にしました。まずは、この映画のオリジナル『マーサの幸せのレシピ』をDVDで見ました。
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オリジナルは、ドイツ映画の『マーサの幸せのレシピ』(原題 "BELLA MARTHA")。出演はマルティナ・ゲデック(マーサ)、セルジオ・カステリット(マリオ)&マクシメ・フェルステ(リナ)、監督はサンドラ・ネットルベック。
監督はオリジナルの脚本も書いているので、ゼタ=ジョーンズ版もお話は大きく変わらないかも知れませんね。
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お話は、、、
マーサはハンブルグのレストランで働くシェフ。腕は一流(以上?)なのですが「街で二番目のシェフ」と呼ばれています。なぜなら誰にも心を開かず、完璧主義。料理の解らない客には平気で暴言を吐き、時にには生肉を包丁を刺してテーブルにどなり込む事も。
そんなマーサに、姉と姉の娘リタが自動車事故に合ったとの連絡があります。マーサの姉は離婚しリタと二人ぐらし。マーサは姉の別れた夫と面識がないことから、事故で生き残った姉のリタを預かる事に。しかし、リタは事故のショックからか心を閉ざし、食事も満足にしません。
一方マーサの働くレストランへ新しいイタリア人シェフのマリオがやって来ます。マリオは典型的な(?)イタリア人で、腕は確かですが時間にはアバウト。ちょっとした嘘は平気で付きますが、決して憎めないタイプ。
マリオの登場で、マーサとリタも少しづつ変わって来るのですが。。。
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日本では2002年に公開されました。ボクはテアトルタイムズスクエア(大スクリーンのミニシアター♪)で見たのを覚えています。
何よりも食べ物が主役の映画は大好きですね。この映画も何気ない料理が美味しそうに撮られています。例えば、マリオが厨房で食べるバジリコのパスタや、マーサが自宅で作るジャガイモのソテー、確かローズマリーか何かで香り付けをしていました。
その他にも気に入っているポイントとしては、この映画がコメディでさること。
例えばいろいろあってリタはイタリアの父親に引き取られて行くのですが、マーサは自分にはリタが必要と気づき迎えに行きます。リタが自分と一緒に生活してくれるか心配するマーサにマリオは、
「もちろんさ。太陽が降り注ぐイタリアを捨てて、暗くて寒いドイツに暮らせるのに。」
てな感じで励まします♪
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そう言えばエンディングにはこんなシーンも。
マーサは心理セラピーを受けるんですが、結局料理の話しかしません。精神科医の先生も話を聞いただけで食傷気味になってしまうほど。マーサのレシピ通りチーズケーキを作ってみた先生ですが、マーサは砂糖の原産地が違うので、はっきり「いまひとつの出来」と。
がっかりする先生に「何(=砂糖)を使っているかは分からないけど、何を使わなかったかは分かるの。」と。
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公開時には、映画の帰りにサントラを買おうと新宿のタワーレコードに寄ったんですが、サントラ自体が発売されておらずガッカリした事を覚えています。
映画って音楽も大切な要素の一つだと思うのですが、『マーサの幸せのレシピ』の場合、ちょっと大人っぽい感じで、マーサの働くレストランの雰囲気そのものでした。サントラがなくて今でも残念です。。。
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見終わってお気に入り三大料理映画の一つにする事にしました。
他の二つは『恋人たちの食卓』(監督アン・リー)と『コックと泥棒、その妻と愛人』(ピーター・グリーナウェイ)です。巨匠映画ですね。